自治体こそオウンドメディアが必要?広報誌・公式サイトだけでは届かない地域情報を発信する方法

自治体では、日々さまざまな情報を発信しています。
行政手続き
イベント情報
子育て支援
防災情報
観光情報
移住・定住支援
地域産業
採用情報
など、住民や地域外の人に届けたい情報は非常に多くあります。
その一方で、
「公式サイトに掲載しているけれど、なかなか読まれない」
「広報誌を発行しているが、若い世代まで届いているのか分からない」
「SNSで発信しても、投稿がすぐ流れてしまう」
「地域の魅力をもっと詳しく伝えたい」
と感じている自治体もあるのではないでしょうか。
そこで活用できるのが、自治体によるオウンドメディアです。
自治体公式サイトを置き換えるものではありません。
広報誌やSNSをやめるものでもありません。
それぞれの役割を残しながら、
地域の暮らし・人・仕事・魅力を、読み物として継続的に蓄積する場所
を作るという考え方です。
本記事では、自治体がオウンドメディアを運営するメリットや、公式サイト・広報誌・SNSとの違い、どのような記事を発信できるのかを解説します。

自治体の情報発信は増えている
自治体が住民へ情報を届ける方法は、以前よりも増えています。
例えば、
・自治体公式サイト
・広報誌
・LINE
・X
・Instagram
・Facebook
・YouTube
・メール配信
などです。
それぞれ非常に重要な情報発信手段です。
しかし、媒体が増えたからといって、
すべての情報が住民に十分届いているとは限りません。
媒体によって、得意な情報と不得意な情報があるからです。
自治体公式サイトは「必要な情報を探す場所」になりやすい
自治体公式サイトには、多くの重要情報が掲載されています。
例えば、
・住民票
・戸籍
・税金
・保険
・子育て
・高齢者支援
・ごみ収集
・防災
・入札
・各種申請
などです。
住民にとって欠かせない情報です。
一方で、公式サイトは情報量が非常に多くなります。
そのため、
「知りたい情報を探す」
ことが中心になりやすく、
地域について知るために読み続けるメディア
にはなりにくい場合があります。
オウンドメディアは「地域を知ってもらう場所」にできる
自治体のオウンドメディアでは、
公式サイトとは少し違った情報発信ができます。
例えば、
「この地域で子育てしている家族の1日」
「移住してきた人に聞いた、この町の暮らし」
「地域で50年続く商店を訪ねてみた」
「若手職員が紹介する地域のおすすめスポット」
「地元企業で働く人に仕事の魅力を聞いてみた」
などです。
制度や手続きだけではなく、
地域で暮らす人や働く人の姿を伝える
ことができます。
公式情報を掲載するホームページと、
地域の魅力を読み物として伝えるオウンドメディア。
この2つを使い分けることで、情報発信の幅が広がります。
広報誌とオウンドメディアの違い
自治体では、紙の広報誌を発行しているケースも多くあります。
広報誌には、
地域住民へまとめて情報を届けられる
という大きなメリットがあります。
一方で、紙媒体には、
発行回数が決まっている
掲載スペースに限りがある
過去の記事を探しにくい
地域外の人には届きにくい
といった特徴があります。
オウンドメディアなら、必要なタイミングで記事を公開できます。
さらに過去の記事もWebサイト上に蓄積されます。
例えば、
2026年の記事
2027年の記事
2028年の記事
と増えていけば、
地域の情報そのものがWeb上に蓄積されていく
ことになります。
SNSとオウンドメディアの違い
SNSも自治体の情報発信では重要です。
イベント情報や緊急情報などを、すばやく発信できます。
しかしSNSには、
情報が流れていく
という特徴があります。
今日投稿した内容が、数週間後には見つけにくくなることがあります。
一方、オウンドメディアの記事は検索やサイト内リンクから長期間読まれる可能性があります。
例えば、
「○○市 子育て」
「○○町 移住」
「○○市 観光」
「○○町 仕事」
といった検索から、過去の記事を見つけてもらえることがあります。
そのため、
SNSは今を伝える
オウンドメディアは情報を残す
という使い分けができます。
広報誌・SNS・公式サイトをやめる必要はない
オウンドメディアを始めるからといって、既存の媒体をなくす必要はありません。
それぞれ役割が違います。
例えば、
公式サイト
=行政手続きや制度などの正式情報
広報誌
=地域住民へまとめて情報を届ける
SNS
=速報性の高い情報や話題を届ける
オウンドメディア
=地域の人・暮らし・仕事・魅力を詳しく伝える
という形です。
重要なのは、
媒体を競わせるのではなく、役割を分けること
です。
自治体のオウンドメディアでは何を発信する?
自治体のオウンドメディアでは、幅広いテーマを扱えます。
地域の人
地域に住んでいる人を紹介します。
例えば、
・農家
・商店主
・職人
・子育て世代
・移住者
・学生
・地域活動をしている人
などです。
制度だけでは伝わらない、
地域の温度感
を伝えることができます。
移住・定住
移住を検討している人は、行政制度だけを見て判断するわけではありません。
「実際にどんな暮らしなのか」
「仕事はあるのか」
「子育てしやすいのか」
「住んでいる人はどんな人なのか」
といったことも気になります。
例えば、
・移住者インタビュー
・移住後の1日
・住まいの探し方
・地域の仕事
・子育て環境
・交通事情
・買い物環境
などを記事にできます。
子育て
子育て情報もオウンドメディアと相性があります。
例えば、
・子育て支援制度
・保育園情報
・公園紹介
・子どもと遊べる施設
・地域の子育てイベント
・子育て家庭インタビュー
などです。
制度の説明だけでなく、
実際の暮らしをイメージできる情報
を追加できます。
観光
観光情報も、記事として蓄積しやすいテーマです。
例えば、
・おすすめ観光スポット
・地域の飲食店
・季節ごとの楽しみ方
・地元の祭り
・歴史
・文化
・自然
・モデルコース
などがあります。
単に観光施設を一覧にするだけでなく、
「地元の人だから知っている場所」
を紹介することで、その地域らしい情報発信ができます。
地域産業・仕事
地域には多くの企業や仕事があります。
例えば、
・地元企業インタビュー
・地域で働く人の紹介
・伝統産業
・農業
・漁業
・製造業
・建設業
・サービス業
などです。
地域の産業を記事にすることで、
地域内だけでなく、
地域外の求職者や事業者へも情報を届ける
ことができます。
自治体職員の採用にも活用できる
オウンドメディアは、自治体職員の採用にも活用できます。
採用ページだけでは伝えにくい、
・若手職員インタビュー
・1日の仕事内容
・配属先紹介
・仕事のやりがい
・入庁した理由
・地域で働く魅力
などを記事として紹介できます。
採用試験を検討している人に、
自治体で働く具体的なイメージ
を持ってもらうことができます。
防災情報も読み物として整理できる
防災情報というと、緊急時のお知らせを想像するかもしれません。
しかし平常時にも、
・避難所の場所
・備蓄品
・防災バッグ
・ハザードマップの見方
・災害時に必要な準備
・子どもがいる家庭の防災
・高齢者世帯の防災
など、伝えられる情報があります。
こうした記事を日頃から公開しておけば、
必要になったときに住民が検索して確認できます。
検索から地域情報を見つけてもらえる
オウンドメディアの特徴の一つが、検索から記事を見つけてもらえることです。
例えば、
「○○市 子育て」
「○○市 移住」
「○○町 観光」
「○○市 補助金」
「○○市 就職」
「○○市 公園」
などです。
自治体名を知らない人でも、
「東京 子育てしやすい地域」
「地方 移住 子育て」
「○○県 移住 おすすめ」
といった検索から地域を知る可能性もあります。
つまりオウンドメディアは、
すでに地域を知っている人だけではなく、まだ地域を知らない人との接点
にもなります。
Google検索だけでなくAI検索も意識する
現在はGoogleなどの検索エンジンだけでなく、生成AIを使って情報を探すケースも増えています。
例えば、
「子育てしやすい自治体を探したい」
「○○市へ移住するメリットは?」
「○○市にはどんな仕事がある?」
「○○市で子どもと遊べる場所は?」
といった質問です。
そのため自治体の情報発信でも、
単に情報を掲載するだけではなく、
住民や地域外の人が知りたい質問に答える形
で記事を作ることが重要になっていきます。
質問型の見出し
簡潔な回答
具体例
写真
地域独自の情報
などを組み合わせることで、人にも検索エンジンにもAIにも理解しやすい情報発信を目指せます。
行政情報は「正確さ」が特に重要
自治体のオウンドメディアでは、民間企業以上に情報の正確性が重要です。
例えば、
助成金
補助金
子育て制度
税金
申請手続き
災害情報
などは、内容が変わる可能性があります。
そのため、
記事公開前の確認
更新日の明記
公式情報へのリンク
定期的な情報更新
などが重要になります。
オウンドメディアは自由に記事を書けるからこそ、
正式情報との整合性を保ちながら運用する体制
が必要です。
自治体ならではの記事テーマ例
自治体オウンドメディアで考えられる記事テーマをいくつか挙げます。
暮らし
・この町で暮らす1か月の生活費
・地域のスーパーや買い物環境
・公共交通の使い方
・地域の医療機関
・住民に聞いた住みやすさ
子育て
・子育て支援制度まとめ
・子どもと遊べる公園
・休日に行ける施設
・子育て世代へのインタビュー
・保育サービスの紹介
移住
・移住者インタビュー
・移住までの流れ
・空き家活用
・地域での仕事探し
・移住後のリアルな生活
観光
・1日観光モデルコース
・地域グルメ
・地元の人がおすすめする場所
・季節のイベント
・地域の歴史
仕事
・地域企業インタビュー
・地元で働く人の1日
・伝統産業紹介
・起業支援制度
・地域の求人・仕事情報
行政
・市役所の仕事紹介
・若手職員インタビュー
・行政サービスの使い方
・よくある質問
・新しい取り組みの解説
このように、
自治体そのものが持っている情報が、そのまま記事テーマになります。
地域情報を「資産」として蓄積できる
広報誌やSNSは、その時々の情報発信に強い媒体です。
一方、オウンドメディアは、
過去の記事
地域の歴史
人へのインタビュー
移住者の声
企業紹介
地域文化
などを長期間残すことができます。
記事が100本、200本と増えていけば、
Webサイトそのものが、
地域のデジタルアーカイブ
のような役割を持つ可能性があります。
これは自治体オウンドメディアならではの大きな価値です。
ただし自治体職員だけで継続するのは大変
オウンドメディアを始める場合、最も大きな課題の一つが継続です。
自治体職員には、
住民対応
行政手続き
事業運営
イベント
会議
資料作成
広報
など、多くの業務があります。
その中で、
記事テーマを考える
取材する
文章を書く
画像を準備する
WordPressへ投稿する
検索状況を確認する
過去記事を更新する
ところまで継続するのは簡単ではありません。
最初は積極的に更新していても、
担当者異動などをきっかけに更新が止まる可能性もあります。
自治体オウンドメディアも運用を外部に任せられる
自治体側がすべての記事制作を行う必要はありません。
例えば、
自治体側
=記事テーマ・正式情報・取材先を提供
運用側
=企画、構成、記事制作、画像作成、Web投稿
という形で役割分担することもできます。
特に、
文章制作
Web投稿
SEOを意識した構成
既存記事の整理
などを外部へ任せることで、自治体職員の負担を減らしながら継続しやすくなります。
「まるごと自社メディア」は自治体の情報発信にも活用できます
株式会社コアピボットの「まるごと自社メディア」は、
記事テーマの企画から記事制作、WordPress投稿、公開後の改善までを支援するオウンドメディア運用サービスです。
企業向けのWeb集客だけでなく、
自治体の
地域情報
観光
移住・定住
子育て
仕事
地域産業
採用
などの情報発信にも応用できます。
自治体側から正確な情報をご提供いただき、
それを一般の方にも分かりやすく読める記事へ整理する。
そのうえで、Web上に継続して蓄積していく。
このような運用が可能です。
公式サイトだけでは伝えきれない「地域の魅力」を記事にする
自治体公式サイトは、行政に欠かせない情報インフラです。
広報誌も重要です。
SNSも重要です。
しかし、それぞれの媒体には役割があります。
オウンドメディアを追加することで、
制度や手続きを伝えるだけではなく、
地域で暮らす人、働く人、地域の魅力や物語まで伝えることができます。
地域の人を紹介する。
移住者の声を紹介する。
企業を紹介する。
子育て環境を紹介する。
観光地を紹介する。
行政の取り組みを分かりやすく説明する。
こうした記事が蓄積されることで、
「この地域についてもっと知りたい」
と思った人が、いつでも情報へアクセスできるようになります。
まとめ
自治体の情報発信には、
公式サイト
広報誌
SNS
など、すでに多くの媒体があります。
オウンドメディアは、それらを置き換えるものではありません。
役割を分けながら、
地域の情報を読み物として残し、継続的に届けるためのメディア
として活用できます。
公式サイトでは行政情報を。
広報誌では地域住民への定期的な情報を。
SNSでは今起きている情報を。
そしてオウンドメディアでは、
地域の人・暮らし・仕事・魅力を深く伝える。
この組み合わせによって、自治体の情報発信をさらに広げることができます。
また、記事を継続的に蓄積することで、
検索やAIを通じて地域を知ってもらう新しい入口にもなります。
「自治体公式サイトだけでは地域の魅力を伝えきれない」
「移住・観光・子育てなどの情報をもっと分かりやすく発信したい」
「記事を作りたいが、職員だけでは更新まで手が回らない」
「地域情報をWeb上に継続して蓄積したい」
という場合は、株式会社コアピボットの「まるごと自社メディア」へご相談ください。
地域の情報を、読まれる記事として残していくオウンドメディア運用を支援します。

