サジェスト対策の成果を見える化|効果測定に必要な7つのチェック項目

サジェスト対策を実施したあと、「効果が出ているのか、どの数字を見ればよいか分からない」と感じる企業は少なくありません。
検索候補に希望するキーワードが表示されたとしても、それだけで売上や問い合わせが増えたとは判断できません。
反対に、問い合わせが増えていても、広告、営業活動、季節要因などが影響している可能性があるため、すべてをサジェスト対策の成果と考えるのも適切ではありません。
サジェスト対策の効果を確認するには、検索候補の表示状況だけでなく、指名検索、公式サイトへの流入、問い合わせ、成約までを段階的に見る必要があります。
本記事では、株式会社コアピボットが、サジェスト対策の効果測定に使える7つの指標と記録方法を解説します。

サジェスト対策は「表示されたか」だけで判断しない
サジェスト対策で最初に確認するのは、対象キーワードが検索候補に表示されたかどうかです。
ただし、「1回表示された」という結果だけでは、継続的な効果は分かりません。
翌日には表示されなくなることもあれば、Googleでは表示されてもYahoo!やYouTubeでは表示されないこともあります。また、表示されたキーワードを見た人が、公式サイトへ進んだかどうかも別の指標です。
効果測定では、次の3段階に分けて考えると整理しやすくなります。
| 段階 | 確認する内容 | 主な指標 |
|---|---|---|
| 表示 | 検索候補に対象キーワードが表示されたか | 表示日数・表示率・媒体数 |
| 行動 | 検索ユーザーが公式情報へ進んだか | 指名検索・検索流入・クリック数 |
| 成果 | 問い合わせや購入につながったか | コンバージョン数・成約率・売上 |
この3段階を継続的に確認することで、サジェスト対策が検索導線全体にどのような変化を与えたかを把握しやすくなります。
施策開始前の状態を必ず記録する
効果測定で最も重要なのが、施策を始める前の状態を記録することです。
施策後の数字だけを見ても、それが増えたのか、減ったのかを比較できません。
開始前には、少なくとも次の項目を記録しておきましょう。
- 対象となる会社名・商品名・サービス名
- 表示させたい、または確認したいキーワード
- 現在表示されているサジェスト
- Google・Yahoo!・YouTubeなどの対象媒体
- 会社名・商品名の指名検索数
- 検索経由のサイト流入数
- 問い合わせ・資料請求・購入件数
- 広告の成約率
可能であれば、施策開始前の2週間から1か月程度を基準期間として記録し、施策後の同じ日数と比較します。
曜日や繁忙期によって数字が変わる事業では、前年同月や同じ曜日構成との比較も有効です。
指標1.対象キーワードの表示日数・表示率
最も直接的な指標は、希望するキーワードが何日表示されたかです。
例えば、30日間確認して、そのうち21日間表示された場合、表示率は70%になります。
表示率=表示を確認できた日数÷計測日数×100
毎日の確認結果を「表示」「非表示」で記録すると、表示が安定しているのか、一時的なものなのかが分かります。
確認表には、次の項目を用意すると管理しやすくなります。
- 確認日
- 確認時刻
- 対象媒体
- 入力した検索語句
- 表示されたキーワード
- 表示・非表示
- 確認画面のスクリーンショット
表示された日だけ費用が発生する成果報酬型の場合、表示日数の記録は請求内容を確認するうえでも重要です。
指標2.媒体別の表示状況
サジェストは、媒体によって表示内容が異なります。
Googleで表示されているキーワードがYahoo!では表示されないこともあれば、YouTubeやECモールの検索候補にだけ表示されることもあります。
そのため、すべての媒体をまとめて評価するのではなく、次のように媒体別で記録します。
- Google検索
- Yahoo!検索
- YouTube
- 楽天市場
- Amazon
- Yahoo!ショッピング
実際の顧客が利用する媒体を優先し、媒体ごとの表示日数と表示率を確認しましょう。
指標3.会社名・商品名の指名検索数
希望するサジェストが表示されるようになったあと、会社名や商品名を検索する人が増えているかを確認します。
Google検索から自社サイトへつながった検索語句は、Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」で確認できます。
Search Consoleでは、検索クエリごとの表示回数、クリック数、クリック率、平均掲載順位を確認できます。会社名や商品名を含むクエリで絞り込み、施策前後の数字を比較します。
利用できるサイトでは「ブランド/非ブランド」のクエリフィルタも使えます。表示されない場合は、「クエリに会社名を含む」という条件で確認できます。
ただし、Search Consoleに表示されるクエリは、自社サイトがGoogle検索結果に表示された検索語句です。サジェスト自体が何回見られたかを直接示すデータではありません。
参考:Google Search Console「検索パフォーマンス」公式ヘルプ
指標4.公式サイトへの検索流入数
指名検索が増えても、公式サイトへの訪問につながらなければ、問い合わせや購入には結びつきにくくなります。
Google Analytics 4では、「トラフィック獲得」レポートから、ユーザーがどの経路でサイトへ訪れたかを確認できます。
自然検索からのセッション数、閲覧されたページ、エンゲージメント、キーイベントなどを施策前後で比較します。
Search Consoleのクリック数とGA4のセッション数は、計測方法が異なるため一致しないことがあります。数字を同じものとして扱わず、それぞれの推移を見ることが大切です。
指標5.問い合わせ・資料請求・購入件数
サジェスト対策の最終目的は、検索候補を表示させることではなく、ユーザーが必要な情報へ進み、問い合わせや購入につながる検索導線を整えることです。
次のような成果件数を、施策前後で比較します。
- お問い合わせフォームの送信数
- 資料ダウンロード数
- 電話・LINEからの相談件数
- Zoom相談の予約数
- 商品の購入件数
- 会員登録や見積もり依頼数
問い合わせが増えた場合は、件数だけでなく、相談内容や対象商品も確認します。
希望するサジェストキーワードに関連した相談が増えていれば、検索導線が成果につながっている可能性を判断しやすくなります。
指標6.リスティング広告の成約率
リスティング広告を見たユーザーは、広告をクリックしたあと、契約前に会社名やサービス名を検索することがあります。
その際に不安を与えるサジェストや第三者記事が表示されると、見込み客が問い合わせ・契約の直前で離脱する可能性があります。
サジェストと検索導線を見直したあと、次の数字に変化があるかを確認します。
- 広告からの問い合わせ率
- 問い合わせから商談へ進んだ割合
- 商談から契約へ進んだ割合
- 広告費に対する成約件数
- 1件の成約にかかった広告費
広告の成約率は、広告文、入札、ランディングページ、営業対応などの影響も受けます。サジェスト対策だけの成果とせず、ほかの施策の変更履歴とあわせて確認しましょう。
指標7.ネガティブな検索候補の変化
ポジティブなキーワードを表示させる施策だけでなく、ネガティブな検索候補の表示状況も記録します。
確認したいのは、次のような変化です。
- ネガティブな候補が表示される日数
- 表示されるネガティブワードの種類
- 表示される位置や組み合わせ
- 候補を選択した先の検索結果
- 第三者記事や口コミページの表示状況
削除・非表示の可能性を確認する場合も、施策前のスクリーンショットと日付を残しておくと、変化を比較しやすくなります。
検索条件をそろえて計測する
サジェストの表示内容は、検索する場所、端末、利用状況などによって異なることがあります。
そのため、日によって確認方法が変わると、施策による変化なのか、検索条件の違いなのか判断しにくくなります。
継続計測では、次の条件をできるだけそろえます。
- 確認する媒体
- 入力する検索語句
- 確認する端末
- 確認する地域
- 確認する時間帯
- ログイン状態
- 検索候補を確認する位置
同じ担当者が同じ環境で確認するだけでなく、必要に応じて複数の端末や環境でも確認し、結果を分けて記録します。
効果測定に使える記録表
サジェスト対策の記録表には、次の項目を用意するのがおすすめです。
- 計測日
- 対象媒体
- 検索元キーワード
- 表示させたいキーワード
- 表示・非表示
- ネガティブワードの有無
- 確認時刻・端末・地域
- スクリーンショット
- 指名検索の表示回数・クリック数
- 自然検索からのサイト流入数
- 問い合わせ・資料請求・購入件数
- 広告の成約率
- 広告やサイトを変更した日
- 備考
毎日のサジェスト表示と、週次・月次のアクセスや問い合わせを同じ表で管理すると、表示状況と成果の変化を比較しやすくなります。
短期間の増減だけで判断しない
検索数や問い合わせ数は、曜日、季節、広告予算、キャンペーン、ニュースなどの影響を受けます。
数日間だけ数字が増えたとしても、それが継続するとは限りません。
次のように期間を分けて確認しましょう。
- 毎日:サジェストの表示・非表示
- 毎週:指名検索・サイト流入・問い合わせ
- 毎月:成約率・売上・広告効率
施策開始前と開始後で同じ期間を比較し、ほかに実施した広告やサイト改善も記録しておくことが重要です。
売上増加をサジェスト対策だけの成果と断定しない
サジェスト対策後に売上や問い合わせが増加したとしても、そのすべてをサジェスト対策の成果と断定することはできません。
売上には、次のような要因も影響します。
- 広告予算や広告クリエイティブの変更
- 商品・サービス内容の改善
- 料金やキャンペーンの変更
- 営業担当者の対応
- 季節や市場全体の変化
- SNS・口コミ・メディア掲載
サジェスト対策の直接的な効果は表示日数や表示率で確認し、検索行動への影響は指名検索やサイト流入、事業成果への影響は問い合わせや成約率で確認します。
段階を分けて評価することで、過大な評価や過小な評価を避けられます。
株式会社コアピボットの成果報酬型サジェスト施策
株式会社コアピボットでは、Google・Yahoo!・YouTube・楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなどを対象に、サジェストの表示状況を調査しています。
サジェスト表示施策は成果報酬型で、対象キーワードが表示された日だけ課金され、非表示の日は0円です。料金の目安は、1日あたり約1,500円前後ですが、対象媒体やキーワードの難易度によって異なります。
表示日数を毎日確認することで、成果と費用の関係を分かりやすく管理できます。
また、ネガティブサジェストについては、現在の表示状況を確認したうえで、削除・非表示の可能性や対応可否をご案内します。すべてのキーワードについて表示や削除を保証するものではありません。
サジェストの表示状況を無料で診断します
「サジェスト対策を実施しているが、効果を判断できない」「表示率を記録したい」「指名検索や問い合わせまで確認したい」といった場合は、株式会社コアピボットへご相談ください。
現在の表示状況、対象媒体、キーワード、検索導線を確認し、対応可能性や効果測定の方法をご案内します。
まとめ
サジェスト対策の効果は、「検索候補に表示されたか」だけでは判断できません。
まずは対象キーワードの表示日数と表示率を確認し、次に指名検索、公式サイトへの流入、問い合わせ、広告の成約率まで段階的に確認します。
施策開始前の状態を記録し、検索条件と計測期間をそろえることも重要です。
売上や問い合わせには複数の要因が影響するため、サジェスト対策だけの成果と断定せず、直接指標・行動指標・成果指標を分けて評価しましょう。

